2017年02月10日

今週の注目疾患   平成29年・5週(1月30日~2月6日)

~インフルエンザ~
2017 年 5 週の県全体の定点当たり報告数は、4 週の 51.40 から減少し 45.27 となった。報告数が多い状態が続いており、今後も流行状況に注意が必要である。
保健所別の定点当たり報告数は、16 保健所中 4 保健所管内で増加し、印旛(60.63)、君津(60.38)、松戸(56.92)、市原(48.36)、習志野(47.94)、船橋市(47.82)で多い。
2017 年 5 週の年齢群別報告割合は、5~9 歳 28.0%、10~14 歳 18.6%、0~4 歳 16.2%が多く、2016/17 シーズン全体では、5~9 歳 24.1%、10~14 歳 18.8%、0~4 歳 15.2%が多かった。
2017 年 5 週の小児科・インフルエンザ定点医療機関の協力による迅速診断結果の報告は、9,402 例中 A 型 8,974 例(95.4%)、B 型 399 例(4.2%)、A and B 型 5 例(0.1%)、A or B 型 24 例(0.3%)であった。A 型の報告数(8,974 例)は前週(10,090 例)より減少したが、B 型の報告数(399 例)は前週(347例)から増加した。2016/17 シーズン合計では、41,253 例中 A 型 39,877 例(96.7%)、B 型 1,190 例(2.9%)、A and B 型 25 例(0.1%)、A or B 型 161 例(0.4%)となった。

~A群溶血性レンサ球菌咽頭炎~
2017年5週の県全体の定点当たり報告数は、4週の3.26から増加し3.44となった。例年、春にかけて多い状態で推移するため、今後の流行状況に注意が必要である。
保健所別では、16保健所中7保健所管内で増加し、長生(11.50)、船橋市(6.27)、柏市(5.11)、印旛(4.75)、山武(3.83)、松戸(3.63)、野田(3.50)、海匝(3.50)で多い。
2017年5週に報告された465例の性別は、男性260例(55.9%)、女性205例(44.1%)で、年齢群別では、4~8歳が254例で54.6%を占めていた。

【千葉県感染症情報センターより参照】
(平成29年2月10日更新)