2018年02月09日

今週の注目疾患   平成30年・5週(平成30年1月29日~平成30年2月4日)

【インフルエンザ】
2018年第5週に県内定点医療機関から報告されたインフルエンザの定点当たり報告数は63.98(人)となり前週(63.24)より増加し、また3週続けて定点当たり報告数60を超えた。
県内16保健所管内(千葉市、船橋市および柏市含む)のうち、9保健所管内において前週より報告が増加した。
県レベルでの定点当たり報告数(63.98)を超える保健所管内は、報告の多い順に海匝(85.29)、松戸(80.38)、印旛(76.08)、君津(74.08)、船橋市(70.06)、市原(68.36)、習志野(67.81)、千葉市(64.50)であった。
年齢群別報告割合では、5~9歳(32.1%、前週33.4%)、10~14歳(20.0%、前週19.2%)、0~4歳(14.5%、前週15.4%)が多かった。
第5週の県内の小児科・インフルエンザ定点医療機関の協力による迅速診断結果13,138例の報告は、A型2,878例(21.9%)、B型10,191例(77.6%)、A and B型15例(0.1%)、A or B型54例(0.4%)であった。A型の減少とB型の増加が引き続き認められた。
2017/18シーズン合計では、58,102例中A型21,303例(36.7%)、B型36,530例(62.9%)、A and B型68例(0.1%)、A or B型201例(0.3%)となった。

基幹定点(9医療機関)からのインフルエンザ入院サーベイランス報告においては63例の報告を認め、前週(79例)から減少した。
年齢群別では80歳以上21例、70代16例、60代8例、50代2例、40代2例、30代1例、20代1例、10代2例、5~9歳7例、1~4歳3例、1歳未満0例であった。

【百日咳】
2018年1月1日より百日咳は5類全数把握疾患となり、届出基準も臨床診断例から検査診断例となった。以降、県内では第5週までに4保健所管内から7例の届出を認めており、届出例は男性5例、女性2例であり、年齢群は5~9歳4例、10~14歳1例、20代1例、60代1例であり、症状(重複あり)は「持続する咳」6例、「夜間の咳き込み」3例、「呼吸苦」1例、「スタッカート」1例であった。

【千葉県感染症情報センターより参照】
(平成30年2月8日更新)