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平成29年・18週~咽頭結膜熱~

今週の注目疾患   平成29年・18週(5月1日~5月7日)

~咽頭結膜熱~
咽頭結膜熱(pharyngoconjunctival fever, PCF)は発熱、咽頭炎、眼症状を主とする小児の急 性ウイルス性感染症である。5~7 日の潜伏期を経て、発熱、頭痛、食欲不振、全身倦怠感ととも に、咽頭炎による咽頭痛、結膜炎にともなう結膜充血、眼痛、羞明、流涙、眼脂などの症状を呈す る。症状は 3~5 日間程度持続し、永続的な障害を残すことは通常ない。生後 14 日以内の新生児 に感染した場合は全身性感染を起こし、重症化する場合があることが報告されている。本疾患の原因であるアデノウイルスは、特に季節特異性が少なく年間を通じて分離されるが、疾患として の咽頭結膜熱は通常夏期に地域全体で流行し、5、6 月頃から徐々に増加しはじめ、7 月前後にピ ークを形成することが多い。季節性流行の場合は、学童年齢の罹患が主であるとされている。感染経路は、通常飛沫感染、あるいは手指を介した接触感染であり、結膜あるいは上気道からの感染である。プールを介した場合には、汚染した水から結膜への直接侵入と考えられている。特異的治療法はなく、対症療法が中心となる。眼症状が強い場合には、眼科的治療が必要になること もある。
予防としては、感染者との密接な接触を避けること、流行時にうがいや手指の消毒を励行することなどである。消毒法に関しては、逆性石鹸、イソプロパノールには抵抗性なので注意を要する。
県内小児科定点医療機関から報告される咽頭結膜熱の2017年第 18週における報告数は定点当 たり 0.31(人)となっている。定点当たり報告数の多い上位 3 保健所は野田保健所(2.00)、 習志野保健所(0.70)、松戸保健所(0.56)であった。現在大きな発生を認めているわけで はないが、全国的には、過去 5 年の同時期より報告が多いこと、今後夏季に向けて報告が増加す ることが予想されるため注意を要する。

【千葉県感染症情報センターより参照】
(平成29年5月10日更新)
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