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平成29年・13週~流行性角結膜炎~

今週の注目疾患   平成29年・13週(3月27日~4月2日)

~流行性角結膜炎~
流行性角結膜炎は、アデノウイルス(8、19、37、53、54、56 型など)による疾患で、一般に「はやり目」と呼ばれている感染症である。
感染すると 8~14 日の潜伏期を経て急に発症し、結膜の充血、眼瞼の浮腫や流涙、ときに耳の前のリンパ節の腫脹を伴う。角膜に炎症が及ぶと透明度が低下し、角膜表面の小さな濁りが数か月から数年残ることがある。
結膜炎が出血性となり、出血性結膜炎(エンテロウイルス 70 型, コクサッキーウイルス A 群 24 型 変異株による)や咽頭結膜熱との鑑別を要することがある他、ヘルペスウイルスや、クラミジアによる眼疾患との鑑別が必要である。
両眼が感染しやすいが、初発眼の症状がより強いとされている。
感染は、職場・学校や家庭などで、ウイルスにより汚染されたティッシュペーパー、タオル、洗面器などに触れるなどして生じ、季節としては 8 月を中心として夏に多いが、明瞭な季節性を示さないこともある。
年齢では 1~5 歳を中心とする小児から成人まで幅広い年齢層にみられる。原因となるアデノウイルス全般について有効な薬剤はなく、対症療法的に抗炎症剤、ステロイド剤の点眼が使用されることがある。
細菌の混合感染の可能性に対しては、抗菌剤の点眼が行われる。
感染予防の基本は接触感染予防の徹底であり、患者本人やその周囲の者はタオルや点眼液など目に接触するものは個人用とすることが重要である。
千葉県において 2017 年第 13 週に 37 例が報告され、報告定点当たりの週間患者数は 1.06 人であった。
年齢群別では 30~39 歳(9 例)で最も多く、次いで 40~49 歳(8 例)、50~59歳(5
例)であった。
直近 5 週(第 9~13 週)における各週の定点当たり患者数が、過去 5 年の同時期と比較し多く、今後の推移に注意する必要がある。
第 13 週における報告数上位 3 保健所とその定点当たり患者数は、習志野(3.7)、市原(3.0)、印旛(2.0)となっている。

~結核 -2012 年~2016 年-
毎年 3 月 24 日は “世界結核デー”です。
2017 年の世界結核デーのテーマは、昨年に続いて、“Unite to End TB”(結核流行
の終息のために団結しよう)です。
WHOは、”Leave no one behind” (誰ひとり取り残さない)に焦点を当て呼びかけています1)。
千葉県における最近の発生動向を示すため、2012 年~2016 年に届出された6,516 例についてまとめた。
千葉県の結核の届出数は、2012 年1,365例、2013年1,262例、2014年1,313例、2015年1,174例、2016年1,402例の届出があった(平成 29 年 3 月 22 日現在)。
類型別では、患者が4,497例(69.0%)、無症状病原体保有者が1,943例(29.8%)、疑似症患者が44例(0.7%)、感染症死亡者の死体が 25例(0.4%)、感染症死亡疑い者の死体が 7 例(0.1%)であった。
性別では、男性 3,803 例(58.4%)、女性 2,713 例(41.6%)であった。このうち患者 4,497 例の性別届出数は、男性 2,934 例(65.2%)、女性 1,563 例(34.8%)で男性に多く、無症状病原体保有者 1,943例の性別届出数は男性 818 例(42.1%)、女性 1,125 例(57.9%)で女性に多かった。
患者では、男性は 70 代 628 例(21.4%)、80 代 543 例(18.5%)、60 代 537 例(18.3%)で多く、女性では 80 代 384 例(24.6%)、70代271例(17.3%)で多かった。
無症状病原体保有者では、男性は40代172例(21.0%)、30 代 154 例(18.8%)、20 代 124 例(15.2%)で多く、女性は 40 代 250 例(22.2%)、30 代 223 例
(19.8%)、20 代 212 例(18.8%)に多かった。
患者 4,497 例の症状等として報告されたのは、せき 1,828 例(40.6%)、たん 1,431 例(31.8%)、発熱1,365 例(30.4%)、呼吸困難 565 例(12.6%)、胸痛 264 例(5.9%)であった。

【千葉県感染症情報センターより参照】
(平成29年4月6日更新)
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