2016年08月29日

今週の注目疾患  平成28年・33週(8月15日~8月21日)

〜腸管出血性大腸菌感染症〜
千葉県では、2016 年 33 週に 13 例の届出があり、2016 年 1 週~33 週の累積届出数は 71 例となった。腸管出血性大腸菌は少量の菌数(100 個程度)でも感染が成立するため、人から人への経路、 または人から食材・食品への経路で感染が拡大しやすい 。届出数が増加したため、2016 年 1~33 週 に届出された 71 例の発生状況をまとめた。

類型別では、患者 53 例(74.6%)、無症状病原体保有 17 例(23.9%)、感染症死亡疑い者の死体 1 例(1.4%)であった。
性別では、男性 34 例(47.9%)、女性 37 例(52.1%)であった。
年齢群別では、20 代 18 例(25.4%)、5 歳未満 12 例(16.9%)、30 代 9 例(12.7%)が多かった。
患者53例の症状等は、腹痛41例(77.4%)、水様性下痢34例(64.2%)、血便31例(58.5%)、発熱12 例(22.6%)、嘔吐4例(7.5%)、急性腎不全1例(1.9%)であった(複数報告あり)。 O 血清群別では、O157 が 58 例(81.7%)、O26 が 9 例(12.7%)、不明が 2 例(2.8%)、O111 が 1 例 (1.4%)、O165 が 1 例(1.4%)であった。


【千葉県感染症情報センターより参照】
(平成28年8月24日更新)