2016年07月21日

今週の注目疾患  平成28年・28週(7月11日~7月17日)

〜ヘルパンギーナ〜
2016年28週の県全体の定点当たり報告数は、27週の2.70から増加し4.48となった。5週続けて増加し、 夏季に乳幼児を中心に流行するため、今後の発生状況に注意が必要である。 保健所別定点当たり報告数は、16保健所中14保健所管内で増加し、船橋市(10.55)、習志野 (10.00)、松戸(5.94)、柏市(5.44)、市川(5.25)、千葉市(4.50)で多い。 年齢群別では、1歳が最も多く26.0%を占めていた。

〜手足口病〜
2016年28週の県全体の定点当たり報告数は、27週の1.29から増加し2.03となった。8週続けて増加し、 夏季に乳幼児を中心に流行するため1)2)、今後の発生状況に注意が必要である。 保健所別定点当たり報告数は、16保健所中11保健所管内で増加し、松戸(7.13)、船橋市(5.18)、海匝(3.33)で多い。 年齢群別では、1歳が最も多く26.5%を占めていた。

〜A 型肝炎〜
千葉県では、2011 年 50 例、2012 年 13 例、2013 年 3 例、2014 年 10 例、2015 年 12 例、2016 年 1~28 週に 8 例の届出があった。2011 年は食中毒事例があったため届出数が多い。

〜E 型肝炎〜
千葉県では、2011 年 4 例、2012 年 2 例、2013 年 5 例、2014 年 11 例、2015 年 17 例、2016 年 1 ~28 週に 11 例の届出があった。

〜ウイルス性肝炎(E型肝炎及び A 型肝炎を除く)〜
ウイルス性肝炎(E 型肝炎及び A 型肝炎を除く)は感染症法上 5 類の全数把握疾患である。疾患の定 義は、ウイルス感染を原因とする急性肝炎(B 型肝炎、C 型肝炎、その他のウイルス性肝炎)であり、慢性 肝疾患、無症候性キャリア及びこれらの急性憎悪例は含まない。千葉県では、2011 年 8 例、2012 年 4 例、2013 年 4 例、2014 年 6 例、2015 年 13 例、2016 年 1~28 週に 4 例の届出があった。


【千葉県感染症情報センターより参照】
(平成28年7月20日更新)